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【英語学習論】言語処理能力爆増!シャドーイングを練習して発音・イントネーション・リスニング・スピーキング能力を向上させよう

はじめに

外国語学習の手法として「シャドーイング」が注目されて長年が経ちます。

筆者である私は、30年ほど外国語学習に親しみ、英語教師として時折シャドーイングを取り入れながら、生徒たちへの支援を約20年間行いながら働き、彼らの英語上達を間近で見てきました。

また、シャドーイング練習を行いながら私自身の英語運用能力を伸ばしてきました。

特に大学時代に留学を志してからは毎日欠かさず2時間以上はシャドーイングの練習に打ち込み、結果としてリスニング・スピーキング・語彙力・言語処理能力を伸ばしてきたと自負しています。(もちろんまだまだ発展途上です)

シャドーイング練習に出会ったおかげで、英語教師として働く上では英語運用能力に大きな不足を感じることはなくなりました。(もちろんまだまだ発展途上です)

そこで読者の方にもシャドーイングのメリットを提示し、実際に行動を起こしていただいて、英語運用能力を伸ばしてもらいたいと考え、記事として取り上げることにしました。

シャドーイングとは

シャドーイングとは一言でいうと、外国語の音声を流し、ほんの少し遅れて自分の声で元の音声をできるだけ忠実に再現するという外国語上達練習法です。

職業として(脳の処理能力的に)大変高いスキルを求められる同時通訳者が行う練習として知られています。

発音、リズム、イントネーションを真似ていきます。

シャドーイングは、語学力向上のために非常に有効な手段であると考えられていますが、それにはいくつかの理由があります。今回は、シャドーイングの効果として、「発音の改善」、「語彙の増強」、「耳を鍛える」の3つをご紹介します。

シャドーイングを行う上での注意点

本題に行く前に、注意点を書いておきます。なぜならば注意点に気をつけてシャドーイング学習に取り組まないと、英語力が伸びないだけでなく、大切な時間を無駄にする恐れがあるからです。

注意点(1)ほんの少し自分にとって難しそうだと感じる文章(音声)を選ぶ

教育心理学の用語で旧ソ連の心理学者ヴィゴツキーが提唱した「発達の最近接領域」という考え方があります。

「発達の最近接領域」とは、大変簡潔に述べると、自分の現状の能力よりもほんの少し難しい課題に取り組むことによって能力が伸びていく、という理論です。

例を挙げます。

野球を始めて1年ほどしか経っていない初級者がプロが投げるような時速140キロとか150キロのボールを打つ練習に取り組んだところで、すぐに挫折してしまいます。要は、難しすぎるのです。

逆に、比較的中級者で時速130キロのボールをそこそこ容易に打てる人が、初級者が練習するような(変化球などは除いて)時速90キロや100キロのボールを延々と打つ練習をしたところで、(基礎に戻るという話はここでは考えないとすると)上達はほとんど見込めないわけです。要は、カンタンすぎるのです。

まとめます。シャドーイング練習だけでなく、何事も上達したければ、ほんの少し難しい課題に挑戦しましょう。

注意点(2)いきなりシャドーイングは挫折する

いきなり文字を見ずに、シャドーイングを行うと挫折しやすくなると思います。

次のようなステップを踏むことが望ましいと考えます。

(ア)音読・・・文字を見て口に出して言ってみる

(イ)オーバーラッピング・・・文字を見て音声と一緒に口に出して言ってみる

上記2つが全然できない場合、シャドーイングには行かず、長い目で見て上達を待ったほうが良いと思います。(ア)(イ)がそこそこできたらやっと次に行きます。

(ウ)シャドーイングもどき・・・テキスト、プリントを机上に置き、音声を聞きながらシャドーイングを行う

(エ)シャドーイング・・・(完璧を求めずに)文字を見ず、普通にシャドーイング練習をする

注意点(3)何度も何度も何度も繰り返す・継続する

英語教師としての経験の中で、ほんの数回、ひどければ1回、頑張った~と言いながらたった5回ほどで練習をやめてしまう人ばかりです。その割合が95%以上かと思います。

周囲より一歩前進したい人は、とにかく繰り返しましょう。100回繰り返す、と思っておいてください。(回数は目安です)

何事もすぐにできるのだったら、全人類が母国語に加えて、外国語を複数マスターしている状態になれると思います。でも、そうではないですよね。

学問に王道なし。繰り返す。

そして継続する。

継続ができなかったら、今日からまたやる。

習慣になるまでやる。途切れたらまた今日からやる。

空気のような状態になるまでやる。

シャドーイングメリット3つ

ここまでで、筆者がシャドーイングの恩恵を非常に多く受けたこと、シャドーイングとは何か、シャドーイングの注意点を見てきました。

以下で、シャドーイングのメリットを3つ紹介します。

シャドーイングのメリット1:発音が良くなる

シャドーイングの最もわかりやすいメリットは、発音を良くすることです。

ネイティブスピーカーの発音を繰り返し聞き、真似をすることで、その言語の音やリズムを感じ取り、自分でもその音を出せるようになるのです。

特に外国語を学ぶ場合、発音は効果的なコミュニケーションの大きな障壁となるため、(例えば日本人にとっての英語)シャドーイングによる発音練習は非常に重要です。

シャドーイングは、言語の音の感覚をつかみ、時間をかけて発音能力を高めるための最強の方法だと考えられますね。

シャドーイングのメリット2: 語彙を増やすことができる

シャドーイングの2つ目のの利点は、語彙を増やすことができることです。

シャドーイングをすることで、様々な語彙に触れることができ、それを使って自分のスピーチに取り入れる練習をすることができます。

このように、シャドーイングを繰り返すことで、単語をより強く記憶することができ、後で思い出しやすく、使いやすくなります。

シャドーイングのメリット3: 言語を理解するための耳の訓練になる

最後に、シャドーイングは言語を理解するための耳を鍛えることができます。

ネイティブスピーカーの発音やリズム、イントネーションを繰り返し聞くことで、その言語の音やリズムに慣れることができます。

そうすることで、新しい単語やフレーズをより簡単に聞き取れるようになり、人の話を聞いて何を言っているのか理解できるようになります。

まとめ

結論として、シャドーイングは外国語を学ぶ上で非常に効果的なテクニックであると言えます。

発音を良くし、語彙を増やし、言語を理解する耳を鍛えることで、シャドーイングはその言語をより自信を持って流暢に話すことができるようになるのです。

シャドーイングは、語学学習を始めたばかりの方にも、次のレベルに進みたいと考えている経験者の方にも、語学力向上のためのツールとして検討する価値のあるものです。

アクションプラン

・今すぐシャドーイングを始めよう。音声を使おう。

・毎日の通勤、通学時間に5~10分程度やるのがオススメ。

・学校の授業等で学習した教材内容を定着させるために復習としてシャドーイングを行ってみよう。

習慣化や生産性について一緒に学びましょう

筆者は仕事の能力が低く、いつも先輩から叱られていた経験を元に、

習慣化や生産性について大変興味を持ち、書籍や動画で学び、実際に「即」行動して

自分に合うものを取り入れてきました。

みなさんも一緒に学びませんか?

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